冬の北海道・温泉めぐり旅行記

2005年01月25日

1日目その1 北の大地へ


 朝、眠い目をこすりつつ大阪空港へ。北海道はこれで3回目ですがやっぱり前夜は気持ちが高ぶってあまり眠れませんでした。
 今回の旅は飛行機を使うため前夜から実家へと帰っていました。私の実家は大阪空港の近く。荷物がなければ自転車でも行ける距離にあります。事実、空港で働いていた私の祖母は自転車で通っていました。
 個人の旅行で飛行機を使うのは実は初めて。チェックインをして検査場へ向かうとピーと金属反応が。腕時計とベルトのバックルに反応したようなんですが、ものすごい感度です。
 JAL2001便札幌行き。大阪から札幌へ向かう一番早い便です。搭乗口へ向かうと修学旅行の団体がゲートで並んでおり、一般客はほとんどない。団体を先に乗せてから搭乗開始。
 機内に入ると座席は飛行機の前方。確かここは特別席のクラスJのはず。団体客のおかげで一般席が足りないようです。普段なら別に1000円かかるのでこれはラッキー。搭乗前ロビーで見ていためざましテレビの占いでうお座(私の星座)が1位だったのですが、その効果は早速現れたようです(笑)。

 8時15分、定時に大阪空港を出発。渇走路に誘導されテイクオフ。札幌・新千歳までの所要時間はおよそ2時間弱。
 9時55分ごろ、滑走路だけ除雪された新千歳空港に着陸。飛行機の通路以外は真っ白な雪に包まれています。
 10時ちょうど、飛行機は駐機場に到着。飛行機を降りると外には太陽が輝いていましたが外の気温は−6℃とのこと。これから暖かくなってくれればいいんですが。
 荷物を受け取ったあとは札幌へと移動のためJR新千歳空港駅へと向かいます。

2005年01月25日

1日目その2 湯のぬくもりPart1


 新千歳空港駅から出る列車は快速エアポート103号の旭川行き。札幌からは特急スーパーホワイトアロー9号になるため車両は特急用の785系。自由席でもリクライニングシートです。特急としてイマイチな席ですが快速なら十分。
 11時ちょうど、少し遅れて札幌に到着。普通列車に乗り換えて1つ先の桑園駅で下車。ちなみに札幌競馬場の最寄り駅。
 ここから歩いて向かうのは札幌市卸売市場の場外市場。札幌市民の台所としてだけでなく、観光客にも人気があります。
 店先を歩いていると必ずといっていいほど声をかけてきてカニをすすめてきます。いろいろ見た結果、一番最初に寄った店で花咲ガニを買い、祖父と祖母の元に送ることに。またお昼ご飯も市場内の寿司屋でいただくことにしました。

 札幌駅に戻り地下鉄南北線で真駒内へ向かい、ここから定山渓へ向かうバスに乗車。道路は雪に覆われたまま。おかげで本来30分ほどで定山渓に着くのに50分近くかかってしまいました。
 バス停を降りてすぐのところにあるホテル山水。ここで日帰り入浴をお願いして浴場の中へ。
 このホテルの温泉、実は混浴露天風呂が。ちょっと期待しつつ露天風呂へのドアを開けると…誰もいない。まあこれだけ寒いと日帰り入浴でわざわざ来る人もいないでしょう。
 混浴は空振りに終わりましたが湯はとてもいい。内風呂は循環させているようですが露天はかけ流し。雪景色を眺めながらの露天風呂とはなんともぜいたくなもの。これで女の子が入ってくれば完璧だったけど(笑)。
 再びバスで真駒内へ戻りますが今度もバスは遅れに遅れ真駒内まで1時間。地下鉄に乗り換えてすすきのに向かいホテルにチェックインすると時計は5時半。このあと藻岩山で夜景を撮るつもりでしたがロープウェイは6時までで間に合わない。しょうがないので予定を変更して札幌市内散策へと向かいます。

2005年01月25日

1日目その3 光の街






 ホテルを出て晩ごはん。すすきの某所にある魚料理の店を会社の係長に教えてもらったので行ってみたのですが今日は予約でいっぱいとのこと。平日なので大丈夫だろうと思ってましたがしょうがないのでラーメンに変更。繁華街からは少し外れた所にあるラーメンの「てつや」で。味噌チャーシューの大盛りを。スープは濃厚でコクがあります。ついでにチャーシューもこってりしていればパーフェクトだった気がします。

 その後は大通まで向かい旧北海道庁・時計台・テレビ塔とイルミネーションの輝く駅前通りを撮影。
 札幌は雪祭り直前。大通公園は製作中の雪像が並んでいますが中に入ることはできないようになっています。ちなみに雪像作りは札幌の自衛隊員が行っていますが雪中訓練の一環ということで寒さに慣れていない南国出身の隊員が駆り出されるとか。
 ちなみに気温−6℃。顔が凍りつきそうなほど寒い。一通り写真を撮ったら札幌駅へ。途中地下鉄の入り口を発見。そこから地下へと避難して札幌駅のランドマーク・JRタワーへ。
 JRタワーの38階には展望室があります。エレベーターで38階に上がると目の前には数多の光が東西南北全てにおいてまばゆい光を放っていました。早速デジカメを出して撮影開始。窓ガラスの反射が写りこまないように注意しながらこの美しい光の街を撮影していきます。またありがたいことにこの展望室は11時まで開いており、10時を回っても多くの観光客がこの夜景に見とれていました。

 ホテルに戻り明日の行程を再考。予定では北広島郊外の竹山高原温泉に向かうことにしていましたが今日バスが遅れまくったことを考えてとりやめることに。去年にも乗ったニセコスキーエクスプレスで函館本線を西へ向かうことに決めて就寝。

2005年01月26日

2日目その1 湯のぬくもりPart2
 8時前の札幌駅はラッシュが始まっていました。そんな中駅でゆっくりと朝食をと思っていたのですが、ニセコスキーエクスプレス2号の発車時刻を勘違い。発車まで10分あまり。慌てて朝食を調達してニセコスキーEXPの待つホームへ。
 車内に入るとそこそこの乗車率。スキーやスノーボードを持った人もいます(スキー列車なので当たり前なんだけど)。座席はリニューアルされていましたが、座席裏にあったテレビが撤去されています。
 これに乗って余市へと思いましたが時刻表を見るとこの2号の停車駅は手稲・小樽築港・小樽・倶知安で余市には止まらない。倶知安は昨夜いろいろ調べてみましたが大したものはない様子。そうなると小樽しか選択肢が残っていないので行き先を小樽に決定。
 今朝は快晴。銭函駅を出た後に広がる石狩湾では増毛連山も見えました。

 小樽に到着。とはいえ急に決めたことなのでどこに行くかを決めてない。とりあえず駅を出て雪に埋もれた小樽運河を撮影。
 晴れてはいるけれど気温は−6℃。昨夜の札幌と同じ気温です。やはり顔が冷えてしょうがない。そこでウイングベイ小樽(旧マイカル小樽)の近くにある温泉「オスパ」へ。スーパー銭湯のようですが湯はれっきとした温泉。海に近いため塩辛いナトリウム泉です。ここで冷えた体を暖めてから再び街中へと移動。
 その途中、港でこんなものが。一瞬流氷かと思いましたが、実はただの雪。除雪作業で出た雪をここに捨てているのです。トラックが立て続けにやって来ては次々と海の中へ雪を捨てていきました。
 時計はもうすぐお昼。小樽といえばやっぱり寿司ということで昨日チェックしておいた店へと向かいました。

2005年01月26日

2日目その2 ここは北国登別の湯
高架下にある栄六寿司でお昼ごはん。寿司が20カンで2100円。1カンが100円という計算ですがいくらやホタテなども入っていておトク感はあります。お腹いっぱい食べたい人向けの店です。他にも30カン・50カンもあります。
 食後、メルヘン通りのみやげ物屋でまとめておみやげを購入。帰る頃には届いているでしょう。
 小樽駅に戻ると電車は出たばかり。次の電車まで20分余り。その間にみどりの窓口で乗車する快速エアポートの指定席券を購入。
 13:34発のエアポート140号。こちらは快速専用の731系電車ですが、リクライニングシートを備えた指定席uシートを備えています。とはいえ一般型車両なので座席はシンプルなもの。昨日乗った785系の自由席と同じような感じです。

 札幌からはすずらん4号に乗車。けっこう乗客が多い中車両の端にある一人がけの席を発見。二人がけ席は固定リクライニングシートですが一人がけの席はフリーストップ式にリニューアルがされています。
 14時半の発車のはずが、旭川からのスーパーホワイトアローが遅れており、こちらを先に発車させないといけないためすずらんも遅れることに。結局5分遅れで札幌を発車。
 札幌発車時から降り続いていた雪ですが苫小牧を過ぎるとますます強い降りに。線路上の雪を電車が吹き飛ばしていき、ただでさえ悪い視界がさらに遮られて外の様子はほとんど見えません。
 発車から1時間、電車は登別に到着。いつの間にか遅れは解消されています。やはりここで降りる人が多いです。駅からバスに乗って登別温泉へ。バスターミナルの近くに今日泊まるホテルがありました。チェックインして一休みしたら外へ。

 ホテルから歩くこと10分、坂を登りきると地獄谷の入り口が見えてきました。土の露出した岩肌の間から湯気が吹き出しています。冬は温度差が激しいので一層よく湯気が吹き出しより地獄らしさが出ている気がします。
 撮影をしていると徐々に空が暗くなってきました。現在17時半。真っ暗になると危ないので早めに撤収、温泉街に戻ります。
 ホテルに帰る前に登別唯一の立ち寄り湯・さぎり湯で入浴。ホテルにももちろん温泉がありますがここはなかなか評判のいい温泉ということなので入ってみることに。
 浴室のドアを開けると中には硫黄の匂いが広がっていました。浴槽には湯の花。そして浴槽からあふれる豊富な湯。まさに素晴らしいの一言。これなら高い料金を払ってホテルの日帰り入浴に行くこともないでしょう。

 さぎり湯を出ると外の人通りはほとんどなくなっていました。ホテルの客は夕食の時間帯なのでホテルに戻っているでしょう。
 今回は夕食を予約していないので外で食べないといけない。食事処を見つけてそこで食べましたが、閉まっている店も多くありちょっと寂しい気もしました。
 今夜はもう出歩くことはないのでホテルに戻ってゆっくりすることにしました。
 ホテルの風呂も大きくて気持ちいい。また脱衣場に温泉湯の使用状況が書かれていました。登別は源泉の温度が高いので温度調整のため加水されてはいますが注ぎ足されるお湯はかけ流しなので温泉の純度は高いと思います。もっとも、かけ流しがどうだとか言うより温泉に入ったと思う気持ちのほうが大事だと私は思います。ただの湯を温泉と偽っていたいくつかの温泉は問題外ですが、せっかく温泉に来たというのにかけ流しでないからなどとあれこれ文句ばかり言っていてはたとえいいお湯でもその効果は半減してしまうでしょう。

 明日は出発も遅いのでゆっくり眠ることができそうです。明日は北海道を離れますが、北海道旅行恒例のお楽しみが私を待っています。

2005年01月27日

3日目その1 冬のビール園
 朝、露天風呂に入っていると雪がちらついていました。部屋に戻って天気予報を見ると道央・道南にかけて大雪との予報が。今日は雪の中を歩かなくてはいけないかと思いましたが朝食を食べてチェックアウトするときには雪はやみ、青空が広がっていました。

 登別から9:28発のスーパー北斗1号に乗車。2両しかない自由席車両は満席。もっとも南千歳までの約30分間の乗車なので立ったままでも問題なし。
 南千歳で普通電車へ。待ち時間中にバッグをロッカーに入れて10:29発の小樽行きに乗車。約10分でサッポロビール園駅に到着。
 この駅はサッポロビール北海道工場のすぐ横にある駅で、工場で働く人や見学者が主な利用客であるため1時間に2・3本しか列車が来ず、通過する普通列車もあります。
 この北海道工場は自由見学ができます。ビール作りよりもできた物がお目当ての私は自由見学の方がいいです。しかも工場内は昼休みのようでラインが止まっていたため20分ほどで見学は終了。試飲ホールで出来立てのビールを試飲。ここでは黒ラベルと北海道限定のサッポロ・クラシックを作っています。やっぱり飲み放題なので次官内に3杯いただきました。タダ酒ほどうまいものはない(笑)。

 工場をあとにして南千歳まで戻りエアポートのuシートを取ろうとしたら満席。札幌からスーパーホワイトアローになる特急用車両なので自由席でも十分だけど。
 札幌に到着。トワイライトエクスプレスの入線まで40分あまり、その間に追加購入分の土産や飲み物などを買っておき、入線10分前には駅の中へ。例によってホームの一番前で列車が入ってくるのを待ちます。



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