DISCOVER WEST アゲイン


「DISCOVER WEST」再び…。瀬戸内海のしまなみを巡る旅です。

2004年10月12日

1日目その1 アーバンエリアの朝は早い


 夜が明けて間もない京都駅。ホーム上で6時11分発の快速網干行きの到着を待ちます。この電車は滋賀県の野洲駅が始発のため京都到着の時点ですでに車内はいっぱい。茨木で座ることができましたが乗客の数は増え続けています。アーバンネットワークの朝は夜明けよりも早いです。
 大阪で6時56分発の新快速へ。今乗った電車を降りたホームから出るのでまだ来ていません。こちらは大阪始発のため乗車待ちの行列に並んで座席を確保。

 今日は朝からいいお天気。久々に好転に恵まれた旅になりそうです。
 そうそう、今回の旅の行き先がまだでした。今回は広島県の鞆の浦と「DISCOVER WEST旅行記2」で訪れた尾道、さらにアートの島として注目を集めている香川県の直島といった瀬戸内海沿岸を巡る旅です。
 この旅で重要なのはお天気。どの場所でも海の眺めが素晴らしいので天気が悪いと旅の楽しみが半減してしまうのです。
 
 大阪から1時間、姫路駅に到着。12両編成の新快速から多くの乗客が吐き出されて改札口に向かっていきます。その中をくぐり抜けて乗り換えの三原行きに乗車。車内は地元客と旅行客が半々ぐらいといった感じです。
 なぜこんなに旅行客が多いのかというと、18きっぷ秋バージョンともいえる鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷが使える時期であるため。また西日本エリアでは去年の「夜明け前の旅」で使った西日本一日乗り放題きっぷも発売。このため18きっぷシーズンのように普通列車に旅行客が多く乗車しているわけです。
 岡山にて快速サンライナーに乗り換えて福山へ着いたのは10時過ぎ。最初の目的地、鞆の浦の最寄り駅となります。鞆の浦へはバスもありますが今回は尾道も含めて日中の移動を車で行うことにしました。ということで予約しておいたレンタカーを借りて鞆の浦へ出発です。

2004年10月12日

1日目その2 仙人が酔う島




 福山の街から車で約20分で鞆の浦へ。知らない道なのでカーナビが役に立ちますが、家の車にはカーナビがついてないので使い方がよくわからない。ルート案内にも慣れず、一度道を間違えてしまった…。
 駐車場に車を停めていざ鞆の浦観光へ。風待ち・潮待ちの港だった鞆の浦は古くから景勝地として栄えてきました。その鞆の浦から見えるのが仙酔島。鞆の浦の海と島々の美しさに酔いしれた仙人が島になったという伝説がある島です。
 鞆の浦からは渡船で5分。魚釣りのポイントとしても人気があるだけでなく、展望台からは鞆の街や瀬戸内海に浮かぶ島々が見えます。天気がよければ四国までも見渡すことができます。ただ、台風の影響で海沿いの遊歩道が壊れており立ち入り禁止になっている箇所もあります。

 また鞆はお正月の曲としておなじみの筝曲『春の海』のモデルとなった場所。この曲を作曲した宮城道雄は神戸の生まれですが父親が鞆出身ということもあり墓参りなどで鞆を訪れるたびに春の海のイメージをともに求めていったと言われています。宮城道雄に関する資料などは鞆にあった城跡の山にある鞆の浦歴史民族資料館に展示されていますが残念ながら休館日でした。

 仙酔島から鞆に戻り昼ご飯を食べたあとは尾道を目指すため車を走らせます。福山の市街地に戻り国道2号線へ。その道中にあった温度計を見るとなんと33℃。車内ではクーラー付けっぱなし。
 鞆の浦から1時間、今年正月に訪れた尾道の街が見えてきました。市役所の駐車場に車を停め、尾道散策へ出発です。

2004年10月12日

1日目その3 尾道の街再び





 千光寺山ロープウェイで千光寺公園へ。正月にも見た尾道水道を眺めます。前回と同様に今回もいい天気。このままずっといい天気が続いてくれればいいんですが。
 千光寺山の名前の由来となった千光寺へは文学のこみちという遊歩道を歩いていきます。ここには尾道にゆかりのある作家や詩人の作品の石碑がいたるところにあります。この中で有名なのは林芙美子の『放浪記』。尾道駅近くの商店街の入り口には芙美子の銅像もあります。

 尾道は坂の街。その坂を下っていくと途中犬や猫が寝転がっていたり、学校の終わった小学生がはしゃぎながら坂を駆け上がっていったりと、実にのどかな雰囲気。
 後で知ったことですが、この写真の犬(名をドビンというそうですが)、尾道ではけっこう有名な犬らしく、「めざましテレビ」の「今日のわんこ」にも『出演』したことがあるとか。一応飼い犬ですが朝から尾道の街を歩き回っているため出会えるとラッキーなんだとか。人気者のため出会う人に物をもらいすぎてしまいネーム札には「ダイエット中」の文字が。

 駅に戻っておやつに尾道ラーメンを食べると時刻は午後4時半。尾道を離れて尾道水道を挟んで向かい側にある向島へと向かいます。

2004年10月12日

1日目その4 遥かなしまなみと夕焼け空







 尾道大橋を渡って向島へ。尾道と愛媛・今治を結ぶしまなみ海道のもっとも北にある島です。
 その向島の南、細い山道を登っていくと高見山展望台にたどり着きます。ここはDISCOVER WESTキャンペーンのCM撮影も行われた場所です。
 すでに日は西へと傾き始めています。沈みゆく太陽とその夕日に照らされて浮かび上がる瀬戸内海の島々。とても言葉では言い表せない美しさです。その美しい夕焼けを逃すまいと日が沈みきるまでの間デジカメのシャッターを切り続けていました。

 日が沈んでしまうと一気に空が暗くなっていきます。真っ暗な山道を走るのははっきり言って怖いので暗くならないうちに山道を一気に下って西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の向島インターへ。尾道大橋のすぐとなりに架かる新尾道大橋を渡ると左手には夜の輝きを放ち始める尾道の街。80キロで走っていたのでじっくりと眺めているわけにはいきませんでしたが尾道の街に別れを告げて国道2号線バイパスに入り福山に戻ります。

 給油を済ませて車を返すと時刻は6時半。福山から播州赤穂行きに乗って今日の宿泊地・倉敷へ。駅前すぐのチボリ公園を撮影してからホテルへチェックイン。明日の行程を考えると岡山で泊まるのがベストなんですが倉敷の方が宿泊代が安いのです。
 まだ早いので夜景撮りでもしようと外に出て美観地区に行ってみましたが特にライトアップされているわけでもなく、川岸に植えられている柳の木から何か出てきそうな雰囲気なので(笑)さっさと撤収。晩ご飯だけ食べてホテルに戻りました。

 明日も天気は快晴の模様。雨の心配はしなくてよさそうです。明日向かうアートの島・直島ではどんな発見があるでしょうか。



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